得々決算セール中!
2007年 04月 23日
ただいまスキカルが勤めるお店は「得々決算セール中」
1000円未満の品、マル得商品、チケット類、広告の品を除き、
表示価格の15%OFFです。
先日ある初老の男性が会計を済ませ、お買い上げ金額を聞いて驚いていた。
「何?!今日は自動でマケテくれるだ?」
「はい」
「そうか、今日は怒られんでもイイで、嬉しいなぁ。」
実はウチの社長は「値切り」が大嫌い!
社長があげる理由は・・・
①「マケて」と言える人だけが得をするのはキライ。
お客様みんなに平等に買っていただきたい。
②値段もちゃんと調べて付けている。
マケるにあたっては少し下駄を履かせた値付けをしなければいけなくなる。
最初から利益ギリギリの誠意ある値段なんだ。
聞けば、なるほどだ。
普段私は接客はしていないが、レジに人がなく極まれに対応する時に「マケれんだ?」と聞かれると、上の理由を話す。
すると、「社長の方針ならションナイなぁ。ええよ。」とお客様は言って下さる。
確かに土地柄、ここら辺り(静岡?)では値切りは生活には根付いてる場所ではない。
が、万一深い意味もなく「マケテやぁ」と社長に言おうものなら、
すごい剣幕で長々と、どうして値引きしないかという薀蓄が始まる。
実は上の2つに加え、さらに理由があるのだ。
③ウチの店は買い取った物を売っているだけではなく、お客様に満足頂ける
品揃えのために週に2~3日は市場に買い付けに行っている。
オークションなので、いいものはそれなりに高い金額での仕入れになるし、
トラック代も大変かかっている。
④中古の品は点検清掃などほとんどが人件費だから、利益はほんの1~2%。
新品を仕入れてただ売っているのとはワケが違う。
この薀蓄をお客様は困惑した表情やちょっとムッとした表情で聞いている。
中には「エエヨ、わかったで。勘定してくれ!」と話を聞かないお客様も・・・
たぶん、先の初老の男性の方の「怒られんでも・・・」の言葉から察すると、
この「薀蓄の洗礼」を受けたことがあったのだろう。
そのお客様が品物を受け取り、何気なくレジにいる社長夫人に話しかけた。
「でも、今は処分するにも金が掛かるだもんで、
そういう人からはタダでもらってくるようなものもあるだらなぁ。」
夫人が「まぁねぇ・・・」と曖昧な返事をしていると、
突然、店の何処にいたのか社長が現れた。
どうやらお客様は地雷を踏んだらしい。
「でもねお客さん、タダだもんでいいってもんじゃないだに。
例えば今も箪笥をタダならって引き取りに行ってるけど、
人がひとり動くってことは人件費にガソリン代って掛かってタダじゃあないだで。
その後清掃して、店に置けば売れるまで場所代だって掛かる。
私らの商売は利益が1%あるかないかのギリギリの・・・」
お客様はせっかく気持ちよく、通常価格より15%引でお買い物をしたはずだったのに、、、
ご愁傷様でございました。。。
プチ情報☆ギリギリの値付けなのにセールをする理由
・より多くのお客様にお店を知って頂くため
・暫く売れなかった商品を値下げする事で回転させるため
こんな社長の
勇気を出して言ってください。
「これチーッと
まけてやぁ!」
by sukikaru-cut
| 2007-04-23 23:33
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